
説明
「Reverie」は、現実のものでもフィクションのものでも、大切な瞬間を集めて、手で操作しながら探索できる音楽の世界に収められる作品です。一緒に出かけた旅、好きなアニメキャラクター、ゲームの中の風景、小説のワンシーンが、その思い出や物語を共有する誰かへの、あるいは自分自身への、パーソナルな贈り物のきっかけになります。
クランクを回すと、横長の世界が音楽に合わせて広がります。見慣れた場所を旅し、大好きなキャラクターや物に出会い、最後にはシーンの中の記念品が旅にパーソナルな結末をもたらします。この作品の核となるのは、Jupiter の裸眼 3D ライトフィールドフレームです。チームはフレームを縦向きに立てて置くことで、レンチキュラーの列が左右の視差を保てるようにしました。箱は実寸のミリ単位から縮尺を合わせており(外寸 192 × 324 mm)、画面上の絵巻が実物のオルゴールのプロポーションと一致します。クランクには USB キーボードとして動作する Pro Micro を使い、フレームのメインボードに配線しています。1 回転させるごとに世界がひと区切り先へ進み、音楽もそれに合わせて進みます。
チームが提案する制作フローは、写真、参考画像、そしてユーザーのアイデアから始まります。システムがそれらを読み解いて編集可能な 2D パノラマを作成し、ユーザーはテーマ、構図、要素を調整しながら、ミュシャの庭園、山海経の幻想世界、バウハウスの遊び場、ピクセルの島、ちびキャラのミニチュアといった世界を選びます。2D デザインが確定すると、Tripo API が個々の 3D 要素を生成します。シーンの配置は言語モデルが手伝うほか、ユーザー自身が位置、スケール、奥行きを調整することもできます。世界を確定して音楽を選ぶと、シーン、音楽、最後の記念品がパッケージ化されて Jupiter のハードウェアにアップロードされ、手回しオルゴールで探索できるようになります。
チームは Unity プラグインを使わず、Jupiter Interlace SDK の Web 向けインターレース出力を Three.js のシーンに直接つなぎました。同じ Web コードが、パソコンでは 2D プレビューに、フレーム上では裸眼 3D になります。各地点のパノラマのコンセプトは World Labs Marble で探索可能な 3D 世界に変換され、前景・中景・背景・遠景がきちんと分離するかを確認したうえで、Tripo で生成した前景モデルの後ろに置く背景プレートとしてプリレンダリングされます。これにより、奥には本物の奥行きを持たせつつ、手前はインタラクティブなまま保ち、パフォーマンスも抑えています。
この作品は、思い出や物語を分かち合う人たちのためのものです。チームは、誰もが心を動かされたものを中心に世界を形づくり、それを見て、聴いて、自分のペースで何度でも訪れられるようになることを願っています。
Tripo の活用方法
作品内の 3D アセットはすべて Tripo が生み出しています。2D デザインが確定すると、Tripo API が 3D 要素をひとつずつ生成します。チームの言葉を借りれば、何週間もかかる手作業のモデリングを置き換え、誰もが Web ページ上で数分のうちに自分だけの 3D 世界を作れるようにしてくれます。
- スタイル画像:ユーザーが写真をアップロードすると、Tripo がミュシャなど選んだ画風で描き直します。
- キャラクター:マルチビュー生成で 3D モデルにし、チーム独自のスクリプトでレリーフ状に押しつぶして、ライトフィールドディスプレイに適した形にします。
- オブジェクト:画像から 3D で直接生成し、小さなものはボクセル再構築、ポリゴン削減、ベイクを行って、RK3566 上でもスムーズにレンダリングできるようにしています。
- デモ事例は実際に Tripo で生成したもので、写真 3 枚、スタイル画像 12 枚、参考画像 4 枚、モデル 4 体を使い、前景モデルの後ろには World Labs の背景プレートをプリレンダリングして配置しています。


